式内桑名神社と式内中臣神社の両社は、古来から桑名の総鎮守として、桑名宗社とも呼ばれている。 桑名神社は桑名開発の豪族である桑名首の祖神である天津彦根命とその子天久々斯比乃命を祀る。 永仁4年(1296)に奈良から春日大明神を勧請して合祀したため「春日さん」と親しまれている。 江戸時代には幕府から百石の神領寄進を受けた。 文化4年(1807)建立の拝殿、天保4年(1833)建立の堂々たる楼門など全社殿は戦災で焼失。 昭和29年(1954)に拝殿再建。 楼門は平成7年(1995)に再建。 社宝として「安南国書」、「東照神君画像」、「徳川家康坐像」、「松尾芭蕉真蹟短冊」、「太刀 村正作」など多数あり、「桑名石取祭の祭車行事」、「春日神社青銅鳥居」「御車祭奏楽」、「御膳水井」もある。 境内には山口誓子句碑・千葉兎月句碑がある。
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