春日神社玉鉾会 御車祭(みくるままつり)は、鎌倉時代に始まる桑名宗社の後期桑名祭で、南北市場2台の御車が町を練り、後年は社前の青銅鳥居の前に並び、楼上で童子(どうじ)によって楽が奏せられた。 その後、戦災のため御車は焼失し奏楽13曲が今に伝わり、9月17日夕御饌祭(ゆうみけさい)には幣殿で、18日朝御饌祭には石畳の上で童子・伶人によって楽を奏する。 童子は9才より11才までの男子で本役3名、新役3名にてオヒヒヤ練習をし、9月1日に打上
式となる。 楽器は童子が太鼓1・羯鼓2・伶人が龍笛3・〆太鼓2にて奏楽する。 神社役員が「御楽初めませ」と呼ぶと「座着(ざつき)」の曲を笛で吹き、「攻め」「下り羽」「音取(ねとり)」「渡り」の曲を交互に奏する。 「玉鉾会」と称する伶人によって伝承され、座着・渡り・獅子初段・同弐段・同参段返・平調・音取・音取返・攻・下り羽・攻・攻の13曲が伝えられる貴重な奏楽である。
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