指定文化財区分
市指定文化財 
指定文化財種別
有形文化財 
指定文化財種類
書跡 
指定文化財名称
松尾芭蕉真蹟短冊
まつおばしょうしんせきたんざく
数量
1軸 
形状
紙本墨書 36.4cm×5.7cm 
年代
江戸時代 
指定日
昭和41年11月22日 
所有者名
桑名・中臣神社 
所有者住所
本町46番地 
管理者名
桑名市博物館 
解説
 この句は、松尾芭蕉(1644-1694)が桑名に滞在した時浜の地蔵で詠まれたもので、『野ざらし紀行』に収められている。
『野ざらし紀行』は、貞享元年(1684)八月から翌年四月まで約九ヶ月に及ぶ紀行文で、この句の前に「草の枕に寝飽きて、まだほの暗きうちに浜のかたに出でて」と詞書がある。
一寸の白魚は幼魚の意で、春の季語「白魚」に対し冬の季語に使われている。
句意は「朝早くあたりはまだ薄明りであるが、白魚は白く鮮やかで、一寸の長さに輝いて いる」。
箱書には「山田彦左衛門旧蔵」とある。
山田彦左衛門は桑名藩御用達商人で、分限者として知られており、芭蕉が逗留の礼として贈ったと推定されている。
  芭蕉桃青
  明本乃やしら魚白き事
  一寸