寿量寺は、東海道の七里の渡から南方に約1.5kmの伝馬町にあり、境内が東海道に面しています。一帯は昭和20年の空襲で被害を受け、寿量寺では鉄筋コンクリート造の旧大黒殿と鐘楼の2棟のみが焼失を免れました。
旧大黒殿および鐘楼の由緒や建築関係者は明確ではありませんが、当時桑名で盛んであった大黒天信仰を受けて整備されたものと考えられます。もとは旧大黒殿で大黒天を祀っていましたが、現在は本堂に移されています。
いずれの建物も、昭和10年頃の建築で、和風の意匠を取り入れた鉄筋コンクリート造が寺院建築にも導入された貴重な例として注目されています。
旧大黒殿 鉄筋コンクリート造 平屋建 面積:12.81平方メートル
鐘 楼 鉄筋コンクリート造 平屋建 面積: 7.47平方メートル
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