@一番蔵(木造二階建、土蔵造り、屋根切妻桟瓦葺)
通称宝蔵と称されるもので、書画を主とした調度品を収納していた。 蔵前と和館は和館北廊下によって連絡している。
A二番蔵(木造二階建、土蔵造り、屋根切妻桟瓦葺) 洋館の北方にあり、当初は炊事場や事務室などがあった内玄関棟に接続していた。 膳碗什器類を収納したという。
B番蔵棟(木造二階建、屋根切妻桟瓦葺) 敷地の北境に沿う東西に長い土蔵で、内部は4室(四番
蔵〜七番蔵)からなっている。 主に米を納めていた。 C旧高須候御殿(木造平屋建、屋根入母屋桟瓦葺) 敷地西北部の奥庭に臨む離れ座敷で、番蔵棟の西方にある。 西方に床の間、違い棚付の4.5畳座敷。 東方にも押入付4.5。 その東側には縁側廊下を付け、南面と西面にL形に濡縁を巡らせている。 高須藩(岐阜県海津郡海津町)の御殿を移したものと伝えられているが、これを証する史料は未確認である。
D正門 長屋門、及び
前庭 敷地の東方、揖斐・長良川の西岸堤防道路沿いに、方形の入口広場を設け、広場の南側と西側を築地塀で囲い、北側に正門を南面して建てている。 正門の形式は長屋門で、木造平屋建。 屋根は入母屋造桟瓦葺。
E玉船稲荷社 稲荷社は敷地の西北隅に位置し、前方に石燈篭2基を配している。 祀堂は切石積み基壇の上に南面して建ち、桁行3間、梁間2間。 屋根切妻造り桟瓦葺。 軒は一軒で、半繁垂木。 正面に一間の向拝を付
け、向拝柱は几帳面取角柱、石製礎盤付で、柱間には虹梁を渡し、端部に象鼻、前方へは獅子鼻を出している。
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