指定文化財区分
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市指定文化財 |
指定文化財種別 |
有形文化財 |
指定文化財種類 |
古文書 |
指定文化財名称 |
伊東富太郎家日記ならびに関連資料
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所蔵者 |
桑名市 |
面積(員数) |
6,409点 (内、日記は186点) |
指定日 |
平成28年3月30日 |
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解説 |
《由 来》
桑名市多度町香取に所在する伊東家は、木綿屋という屋号で酒造業を営み地域の名望家としてしられる。
酒造業だけでなく、小作人をかかえる地主であり、茶・養蚕・ミカンなどの生産も行うなど、農業経営でも成功した素封家である。
伊東家には、常三郎から子の富太郎、孫の春夫と書き継がれた日記が伝存している。
書写者は前掲3名を中心に、常三郎の妻なを、富太郎の先妻照代・後妻ますの3名を含む。
特に伊東富太郎は、七取郵便局長や村長を務めるなど公職を歴任するかたわら、郷土史・金工史の研究者として、全国の研究者と交流するなど多度地域に留まらず、全国的にも知られる存在であった。
日記は明治2年のものが最も古く、昭和35年まで残されている。点数は年代不明のもの含め186点ある。
当初は、横帳に毛筆で書かれているが、明治40年に常三郎が亡くなってからは、市販の日記帳(洋装)に毛筆、次第に万年筆へと変わっている。
残念ながら一部、欠本が見られるが、内容は多岐にわたり、毎日の行動記録や香取村や近隣で起こった出来事などが書き留められており、当該地域における名望家層の日常とその生活実態を窺う上で重要な史料となっている。
この日記の一部が、『多度町史』資料編3近代・現代でも抄録されている。
伊東家関係としては、日記以外にも古文書や伊東富太郎によって収集された歴史資料などが合わせて多度町に寄贈されており、それらも含め指定した。
また、富太郎が撮影した写真などもあり、いずれは調査の上、追加指定も検討すべきと考えられる。
《その他》 (参考文献)
『多度町史』資料編3近代・現代2003年
『伊東富太郎コレクション2』2004年
『伊東富太郎家文書目録』2007年
『伊東富太郎コレクション3・山川力雄家資料目録』2012年
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