指定文化財区分
市指定文化財 
指定文化財種別
有形文化財 
指定文化財種類
文具 工芸品 
指定文化財名称
象牙製 字さし(松平定信所用)
ぞうげせい じさし
まつだいらさだのぶしょよう
数量
1本 
形状
象牙製 棒状 最大径0.6cm
長さ24.1cm 
年代
江戸時代 
指定日
平成15年2月27日 
所有者名
鎮国守国神社 
所有者住所
吉之丸9番地 
管理者名
鎮国守国神社 
解説
角筆は、箸1本の形で、長さが24cm余(小尺の一尺)を基準とした。
象牙又は竹又は木で作り、一方の先端を削り尖らせ、この先端を古代紙の紙面に押し当て、紙を凹ませることによって文字や絵を書いた。
鉛筆が日常的に使われるようになるまでの、毛筆が専用された時代におけるもう1つの筆記具であり、いわば鉛筆のように私的なメモ的な場に主として用いられた。
鉛筆は黒鉛のあとが黒く残るのに対して、角筆は凹みだけであるから色が付かない。
そのために今まで古文献の研究者から見逃されてきたものである。
象牙製の角筆で現存が確認されているものは、定信公が使用されたこの品だけのようであり貴重な存在である。