詩かるたとは、歌かるたのように、漢詩の絶句(唐詩選五言絶句)の起・承句を上の札、転・結句を下の札とし、上の札を読んで下の札を取る遊戯である。 札は上質美濃紙を張り合せて、縦9cm、横6cmの矩形に切り、椽を渋紙で張ったものが使われている。 桑名への伝来は、文政6年奥州白河より復封した桑名藩士によってもたらされたようである。 新年の遊びではあるが、百人一首とは対照的に男性的で、吟者と共に大声を張り上げて合誦し、取り札が完全に膝下に収まるま
では争奪戦が展開される。 競技方法は源平2組に分れて対抗試合をするのと、一同車座になってとるバラ取りの方法がある。 唐詩選五言絶句の74首からとり148枚が一組である。
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