指定文化財区分
市指定文化財 
指定文化財種別
有形文化財 
指定文化財種類
古文書 
指定文化財名称
三崎家文書
みさきけもんじょ
数量
1式 
形状
 
年代
江戸末〜明治 
指定日
平成8年10月29日 
所有者名
桑名市博物館 
所有者住所
京町37番地1 
管理者名
桑名市博物館 
解説
 「三崎家文書」は、桑名・中臣神社(春日神社)の神主三崎葦牙(あしかび)が所有し、三代にわたって引き継がれていたもので、公的記録ではなく、一般人からみた幕末から明治初期に及ぶ、仏教関係を中心とした記録で、近世桑名を知る貴重な資料である。
平成5年11月10日葦牙の子孫である三崎栄三氏から桑名市博物館に寄贈されたものである。
 三崎葦牙(1818〜1887)は、文政元年4月13日伊勢国古茂野(現在の三重郡菰野町)の土方家(藩主)一族藤牧十郎右衛門 直堅の次男に生まれ、10歳の時に桑名の天台宗佛眼院に入り、翌年得度し「性恒(せいこう)」と名乗る。
17歳から比叡山延暦寺・禁裏御黒戸般舟院・東叡山寛永寺で修行、35歳の時桑名・中臣神社別当佛神院主職となる。
明治維新後神仏分離により還俗願いを提出し、「三崎葦牙」と名乗る(52歳)。
55歳の時三重県から桑名・中臣神社神祇官に任命され、同神社が県社となるよう尽力。
65歳の時松田民樹を養子にし、翌年隠居した。
明治20年10月 26日没(69歳)。
墓は佛眼院にあり、「ふみみつゝ 神のふる道たとるまに 我身のいたく 老けにけるかな」と刻まれている。