指定文化財区分
市指定文化財 
指定文化財種別
有形文化財 
指定文化財種類
工芸品 
指定文化財名称
銅磬
どうけい
数量
2口 
形状
鋳銅製鍍金
A:24cm×18cm B:18.5cm×11cm 
年代
A:寛正四年(1463) B:慶守二年(1649) 
指定日
昭和41年11月22日 
所有者名
寿量寺 
所有者住所
伝馬町49番地 
管理者名
寿量寺 
解説
 磬はもともと中国の楽器であったが、日本では仏教の勤行の時鳴らすため使用されることが多い。
両肩の鐶は、鈕をつけて磬架に吊るすためのものである。
 A 金銅孔雀文磬 この磬は、紀年銘のあるものでは三重県下最古のものである。
中央山形に左右に弧を連ね、両肩に円形鐶を鋳出している。
表裏中央に十二葉単弁の撞座を鋳し、左右に孔雀文を配している。
 銘文 表右:妙蓮寺之 表左:仏殿公用 裏右:寛正四癸未 裏左:八月四日時正初日 妙蓮寺 は、寿量寺の旧称である。
 B 金銅孔雀文磬 小形の磬で、中央山形に左右に弧を連ね、両肩に扁平鐶を鋳出す。
表裏中央の撞座はやや大きく、八葉複弁文様で左右に孔雀文を有す。
この磬の特色は、地文に陽鋳の梅花文を散らしていることてある。
 銘文 表右:寿量寺 表左:日観求之 表右外縁:為妙蓮為菩提也 表右内縁:施主長尾宗己敬白 表左内縁:南無 表左外縁:南無妙法蓮華経 裏右外縁:上久我本清寺常住 裏右内縁:為法界 裏左外縁:慶安貳年己丑 四月朔日(その他裏左下に判読不明の1字有) この銘によると、この磬はもと上久我本清寺の什物であったのが、寿量寺の日観住職の時この寺のものになったことがわかる。