魯縞庵義道 美濃判和装、表紙紺色、6穴綴、題簽「縞庵随筆」(こうあんずいひつ)、第1ペ−ジ右下傍に「篁園文庫」印。 本書はもと全6冊であったが、第2冊が欠本となって5冊である。 杉本箱に収納され、蓋に篁園文庫主竹内文平翁の筆で「縞庵随筆」と書かれている。 長円寺の魯縞庵義道〔天保5年(1834)寂75歳〕の自筆稿本で、桑名における地誌の研究資料を丹念に記録整理したもので、自著「桑府名勝志」「久波奈名所図会」を完成するまでのノートであった
ように見受けられる。 その後この書は長円寺より散逸して篁園文庫本となり、戦後中川祐次氏へ移ったが、名著を惜しんで中川氏から市立図書館へ寄贈され、ついで市立博物館へ移籍された。 ちなみに同時に山内五郎氏より「魯縞庵随筆」2冊(縞庵随筆の写本)も寄贈されている。
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