指定文化財区分
県指定文化財 
指定文化財種別
有形文化財 
指定文化財種類
絵画 
指定文化財名称
絹本着色 当麻曼荼羅図
けんぽんちゃくしょく たいままんだらず
数量
1幅 
形状
絹本着彩
121.1cm×121.5cm 
年代
室町時代 
指定日
平成26年1月23日 
所有者名
十念寺 
所有者住所
伝馬町53番地 
管理者名
十念寺 
解説
 曼荼羅は曼陀羅とも書き、サンスクリット語の訳で修法の「壇」を意味する。
古代インドでは、密教の秘法を行う時尊像を作って安置し、修法が済むと壊してしまっていたが、その手間を省くため諸尊を図式に表したものが曼荼羅である。
曼荼羅は表現形式区分と内容区分によって分類されるが、当麻曼荼羅は奈良県当麻寺の曼荼羅及びその模作をいい、遠近法を基本とした阿弥陀浄土変相図である。
浄土の宮殿の前面に阿弥陀仏を本尊に、左右に観音・勢至の二菩薩を配し、その周 囲に多くの菩薩達が阿弥陀仏の教えを傾聴する様子を描いている。
当麻曼荼羅の最大の特色は、周辺部に説話画帯を設けていることである。
説話は『観無量寿経』を絵画化し、その序文と十六観の小図を並べるのが普通である。
鎌倉時代初期証空(1177-1247)によって当麻曼荼羅の転写本の流布が全国的に行われたが、この絵もその流れをくみ、下辺立像来迎式(部分図)で、約八分の一の縮小模本である。