指定文化財区分
市指定文化財 
指定文化財種別
有形文化財 
指定文化財種類
工芸品 
指定文化財名称
喚鐘
かんしょう
数量
1口 
形状
口径47cm、口外径47.2cm、総高74.5cm、竜頭高13.5cm、笠高7.7cm、重量推定65〜70kg 
年代
万治2年(1659) 
指定日
昭和34年7月17日 
所有者名
仏眼院 
所有者住所
南魚町35番地 
管理者名
仏眼院 
解説
 特長として笠に2条のやや締まった筋を入れ、その竜頭は横幅広く雄大な感じを出し、鐘身下部駒の爪、口唇に外圏2条4圏1条の筋を鋳出し、圏内に直径1.2cm2重圏を持つ円形の内部に「寿」の字様の陽鋳文様があることである。
八弁九葉の蓮華文を撞座に表わす。
作者は藤原朝臣家次(広瀬家の祖彦三郎の子)、万治2年(1659)3月8日作、鐘銘は「桑名談義所鐘銘并序」阿闍梨雄憲撰。
喚鐘とは説法を始めるに当って知らせるために打つ鐘で、普通は30cm内外の口径であるが、47cmというのは甚だ珍しい。
家次の作品としては初期のもので、小品ながら独創的風格があり、殊に竜頭、乳、口唇の特徴は他に例を見ない。