指定文化財区分
市指定文化財 
指定文化財種別
有形文化財 
指定文化財種類
典籍 
指定文化財名称
政餘雕玉
せいよちょうぎょく
数量
1冊 
形状
紙本墨書・袋綴/由井次房筆
29.8cm×20.1cm 
年代
延宝8年(1680) 
指定日
昭和34年7月17日 
所有者名
照源寺 
所有者住所
東方1350番地 
管理者名
桑名市博物館 
解説
 五代藩主松平定綱(1592-1651)の詩文などを収録したもので、延宝八年(1680)家臣由井四郎兵衛次房(生没年不詳)が、照源寺(松平家菩提寺)住職仰誉上人の請いによって編集し奉納したものである。
裏書に「延寶庚申臘月廿五日/由井次房頓首謹誌」とある。
内容は、定綱の詩歌の他、付録として定綱が神社仏閣へ寄進した梵鐘や灯籠などの銘文、寄進状の写しなどが収められている。
特筆すべき事項に、小幡景憲(1572-1663)の兵法許可状の写しが ある。
景憲は甲州流の兵学者で、彼の門下から北条安房守や山鹿素行等が輩出している。
定綱も景憲や素行に師事し、兵学を修めている。