指定文化財区分
市指定文化財 
指定文化財種別
有形文化財 
指定文化財種類
工芸品 
指定文化財名称
古萬古 赤絵人物文水盤
こばんこ あかえじんぶつもんすいばん
数量
1口 
形状
径:34.5p 厚:9.3cm 
年代
 
指定日
平成2年8月7日 
所有者名
桑名市博物館 
所有者住所
京町37番地1 
管理者名
桑名市博物館 
解説
 古萬古の創始者である沼波弄山(1718〜1777)は、桑名船馬町に邸宅を持ち、江戸に店を構える商人であった。
本名を五左衛門という。
 弄山は、茶道を学び、京都の尾形乾山に陶法を学び、桑名藩領内小向村(現在の三重郡朝日町小向)に窯を造り、萬古焼を始めた。
宝暦の頃には江戸へ移り、小梅に窯を造り、将軍家の御用を命じられるようになった。
 「萬古」は、「萬古不易」(いつまでも変わらない)から名付けられ、弄山のものを「古萬古」、江戸へ出 てからのものを「江戸萬古」と呼ぶ。
また、弄山の没後、小梅窯を継いだ弄山の番頭、安達新兵衛のものも「古萬古」に含む。
 水盤は、盆石又は生花等に用いる器である。
器の周縁に配された文様は中国風で円窓の中に唐子人物、山水青海波等を描く方法は弄山が好んで用いたものである。
底の印は「萬古」の凸印である。